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レンタルスペースのIoT遠隔管理とは?できること・導入方法・注意点のイメージ

レンタルスペースのIoT遠隔管理とは?できること・導入方法・注意点

レンタルスペースのIoT遠隔管理とは、空調・照明・電気(電源)を、スマホなどから離れた場所で操作・管理することです。導入の狙いは「便利になる」ことではなく、消し忘れ、冷暖房の付けっぱなし、現地に行かないと操作できないという3つのムダをなくすことにあります。本記事では、遠隔化できる設備と遠隔化すると減ること、導入時に決めること、つまずきやすい点と対策、光熱費の削減につなげる運用を、運営者の視点で整理します。すべての設備を一度に遠隔化するのではなく、対象を絞って段階的に導入するのが現実的です。

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レンタルスペースのIoT遠隔管理とは|遠隔で操作・管理できる設備

レンタルスペースのIoT遠隔管理とは、施設の設備をネットワークにつなぎ、離れた場所から操作・管理できるようにすることです。ここでは、遠隔管理が何を指すのかと、遠隔化の対象になる設備を整理します。

レンタルスペースのIoT遠隔管理とは|遠隔で操作・管理できる設備

IoT遠隔管理とは(離れた場所から設備を操作・管理すること)

IoTは、機器をネットワークにつないで、離れた場所と情報をやり取りできるようにする仕組みです。この仕組みを使い、レンタルスペースの設備を、施設に行かずに操作・管理することをIoT遠隔管理と呼びます。仕組みは大きく3つで構成されます。操作される設備(エアコン・照明・電源など)、設備をネットワークにつなぐ機器、そして操作する側のスマホやパソコンです。運営者は操作する端末から、設備の状態を確認し、電源のオン・オフなどの操作を行います。設備そのものは現地にあり、操作の指示だけを遠隔から送れるという点が要点です。現地に行かなければできなかった操作が、どこからでもできるようになります。

遠隔で操作・管理できる対象(空調・照明・電気)

レンタルスペースで遠隔化の対象になりやすいのは、次の3つです。

  • 空調:エアコンなどの冷暖房設備。付けっぱなしや消し忘れが起きやすい
  • 照明:客室・共用部・トイレなどの照明。退室後に点灯したままになりやすい
  • 電気(電源):コンセントや電源まわりの制御。使っていない機器を通電させたままにしない

これらに共通するのは、運営者が現地にいなければ操作できないという性質です。遠隔化すると、この制約が外れます。見分け方としては、運営者がわざわざ現地に行って操作している設備が、遠隔化の候補になります。なお、鍵の受け渡しや入退室の管理も遠隔化の対象として挙げられることがありますが、本記事では空調・照明・電気の遠隔操作に範囲を絞ります。

何を遠隔化すると何が減るか|設備ごとの効果

遠隔管理の効果は「便利になる」ことではありません。設備ごとに、なくせるムダを確認することから始めます。ここでは、空調・照明・電気の3つに分けて、遠隔化すると何が減るのかを見ます。

何を遠隔化すると何が減るか|設備ごとの効果

空調を遠隔化すると減ること(冷暖房の付けっぱなし)

空調は、利用が終わってもつけっぱなしになりやすい設備です。利用者が退室するときに電源を切らずに出てしまい、運営者が気づいたときには長時間稼働していたということが起きます。遠隔から運転状況を確認して電源を切れれば、こうした付けっぱなしを減らせます。冷暖房は電力を多く使う設備なので、無駄な運転を減らすことは光熱費の見直しにつながります。環境省の「デコ活」でも、エアコンは消費電力の大きい家電として挙げられ、外出先からスマホで電源をON/OFFできる機種が紹介されています。遠隔操作の対象として現実的な設備です。

【参考】デコ活(環境省)「省エネライフキャンペーン」

照明を遠隔化すると減ること(消し忘れ・点灯時間のムダ)

照明は、消し忘れても気づきにくい設備です。利用者が退室したあとも客室や共用部が点灯したままになると、誰もいない時間帯に電気を使い続けることになります。遠隔から消灯できれば、このムダをなくせます。照明は複数の部屋や共用部に分散しているため、施設全体の点灯状況を離れた場所からまとめて確認できること自体が、管理の手間を減らします。

電気(電源)を遠隔化すると減ること(使っていない機器の通電)

電気(電源)を遠隔化すると、使っていない機器の通電を止められます。使っていない時間に通電させないことは、無駄な電力消費を減らす行動として一般的です。東京都環境局も、省エネ行動の例として「消し忘れに気づいた人が電気を消す」「使っていない家電のプラグを抜く」ことを挙げています。遠隔から電源を切れるようにしておけば、現地に行かなくても同じ行動を実行できます。

【参考】東京都環境局「HTT <電力をHへらす・Tつくる・Tためる>を進めよう」

3つの設備を、遠隔化で減ることと確認ポイントで整理すると次のとおりです。

設備 遠隔化で減ること 確認しておくこと
空調 冷暖房の付けっぱなし・消し忘れ 既存のエアコンが遠隔操作に対応しているか
照明 消し忘れ・無駄な点灯時間 部屋ごとの点灯状況をまとめて確認できるか
電気(電源) 使っていない機器の通電 どの機器の電源を遠隔で切るか

導入時に決めること|範囲・操作方法・設置条件

遠隔管理は、機器を設置すれば終わりではありません。導入前に決めておくべきことが3つあります。ここを決めずに進めると、後から機器を足したり設定をやり直したりすることになります。

遠隔化する範囲と優先順位を決める

すべての設備を一度に遠隔化しようとすると、費用も手間もかさみます。まずは、ムダが大きく出ている設備を1つ選びます。冷暖房の付けっぱなしが繰り返し起きているなら空調、消し忘れが多いなら照明、というように、実際に困っている設備を起点にするのが現実的です。優先順位は、起きる頻度と1回あたりの影響の大きさで考えます。毎回のように起きる消し忘れは、たまにしか起きない問題より優先度が高くなります。中小機構の解説でも、省エネは「知る」「測る(見える化する)」「減らす」という順で、手軽な取組から段階的に進めることが大切とされています。遠隔化の範囲を絞ることは、この段階的な進め方と同じ考え方です。

【参考】J-Net21(独立行政法人中小企業基盤整備機構)「最近よく聞くGXとはどんなものでしょうか。中小企業が取り組める施策と、それに関する支援について教えてください。」

操作方法を決める(手動の遠隔操作か、条件による自動化か)

操作方法は大きく2つに分かれます。1つは、運営者がスマホなどから手動で操作する方法です。もう1つは、時間帯などの条件に応じて自動で切り替える方法です。手動操作は仕組みが単純で導入しやすく、状況に応じて柔軟に判断できます。自動化は操作の手間をさらに減らせますが、決めた条件どおりに動くため、想定外の使われ方への対応を決めておく必要があります。あわせて、誰が操作できるようにするかも決めます。運営者だけが操作するのか、スタッフにも操作を任せるのかによって、必要な設定とルールが変わります。まずは手動の遠隔操作から始め、無駄が実際に減ったことを確認してから、自動化を足す進め方が現実的です。

通信環境と設置条件を確認する

遠隔管理は通信が前提です。導入前に、次の点を確認します。

  • 施設のWi-Fi環境が安定しているか
  • 機器を設置する場所まで電波が届くか
  • 既存のエアコンや照明が遠隔操作に対応しているか
  • 操作できないときの代替手段(現地での操作、別の連絡手段)があるか

既存の設備がそのままでは対応できない場合、対応する操作機器の追加や設備の交換が必要になることがあります。停電や通信障害で操作できなくなったときの動きも、この段階で決めておくと、導入後の混乱を防げます。

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遠隔管理でつまずきやすい点と対策

遠隔管理は、導入後に次の3点でつまずきやすくなります。先に備えておけば、運用が安定します。

通信・機器が操作できないときの備え

最も起きやすいのは、通信できない、操作が反映されないというトラブルです。原因はWi-Fiの不調、機器の故障、停電などさまざまです。切り分けは、次の順で進めると原因を絞りやすくなります。

  1. 操作する端末の通信状態を確認する
  2. 設備側の機器が通電しているかを確認する
  3. それでも解決しない場合は、現地での操作や別の連絡手段に切り替える

あわせて、通信が復旧したときに設備をどう動かすか(元の状態に戻すか、切ったままにするか)をあらかじめ決めておきます。利用者から「設備が動かない」と連絡が入ったときに、遠隔で状態を確認して一次対応できるようにしておくと、現地に行く回数を減らせます。

セキュリティ対策(初期パスワード・ファームウェア更新)

ネットワークにつないだ設備は、外部から不正にアクセスされるリスクを持ちます。総務省の「NOTICE」では、管理用パスワードを推測しにくいものにすること、最新のファームウェアに更新することが基本的な対策として示されています。初期パスワードのままにしない、更新を継続するという基本を徹底することが、遠隔管理を安全に使う前提になります。機器を増やすほど管理対象も増えるため、導入時に対象機器を一覧にして把握しておくと漏れを防げます。

【参考】NOTICE(総務省)「NOTICE|みんなで守る、IoT。」

利用者・スタッフへの周知と運用ルール

遠隔で操作できる設備は、利用者が触れると設定が変わる可能性があります。どこまでを利用者が操作してよいか、運営側が遠隔で操作するのはどの範囲かを決め、必要に応じて現地に案内を掲示します。スタッフがいる場合は、操作できる人を限定し、誰がいつ何を操作したかを記録する運用にすると、トラブル時の原因を追いやすくなります。設備ごとの担当と連絡先を決めておくことも、問い合わせへの対応を早めます。

遠隔管理を光熱費の削減につなげる運用

遠隔化しただけでは光熱費は変わりません。使った分を確認し、運用を見直すことで、削減につながります。

遠隔管理を光熱費の削減につなげる運用

使用量を確認して無駄を見つける

電力の使用量を確認できるようにしておくと、無駄の在りかが見えます。使っていない時間帯に稼働している設備、点灯し続けている照明など、使用量の変化と設備の状態を突き合わせて原因を特定します。確認は月に一度など頻度を決めて行い、前の月と比べて増えた設備に注目すると、変化に気づきやすくなります。遠隔管理は操作の手段ですが、その前段として「いま設備がどう動いているか」を離れた場所から把握できることが、無駄の発見に効きます。原因が分かれば、次に対策する設備を選べます。

設定・運用ルールを見直す

使用量を確認したら、設定と運用ルールを見直します。冷暖房の設定温度や稼働時間、照明の点灯時間など、設備ごとの運用を見直し、遠隔管理の設定に反映します。東京都環境局の「東京クールビズ」は、快適さを保ちながら賢く省エネする取組を呼びかけています。光熱費の削減は、我慢でつくるものではなく、無駄を減らす運用の積み重ねでつくるものです。見直しは一度で終わらせず、季節ごとに繰り返すことで、運用が定着していきます。

【参考】東京都環境局「東京クールビズ」

設備の遠隔管理を運営に組み込む仕組み|Spekanのご紹介

設備の遠隔管理は、単独では運用に定着しにくいものです。誰が、いつ、どの設備を使うのかという情報が揃っていると、管理は回りやすくなります。

Spekanは、レンタルスペース向けの予約管理システムで、予約管理・決済・顧客管理・無人運営支援を提供しています。本記事の内容に沿うと、次の3点で設備の遠隔管理を支えます。

  • 予約情報の一元化:誰がいつ利用するかをシステム上で把握でき、設備の稼働を確認する前提になります
  • 無人運営の支援:現地に人がいなくても運営できる体制づくりを支え、設備を遠隔で扱う運用と組み合わせられます
  • 顧客管理:利用者との連絡を一元化し、設備の使い方の案内やトラブル時の連絡に使えます

機能の詳細や導入の流れは、公式サイトやマニュアルをご確認ください。

まとめ|遠隔化する対象を絞って段階的に導入する

よくある質問

Q. レンタルスペースのIoT遠隔管理とは何ですか?

A: 空調・照明・電気(電源)などの設備を、スマホやパソコンから離れた場所で操作・管理することです。現地に行かなくても設備を扱えるようになり、消し忘れや付けっぱなし、現地でしか操作できないというムダを減らせます。詳しくは「レンタルスペースのIoT遠隔管理とは|遠隔で操作・管理できる設備」をご覧ください。

Q. 遠隔化するとどんな効果がありますか?

A: 空調では冷暖房の付けっぱなし、照明では消し忘れ、電気(電源)では使っていない機器の通電を減らせます。効果は「便利になる」ことではなく、無駄な電力消費と現地対応の手間を減らすことです。詳しくは「何を遠隔化すると何が減るか|設備ごとの効果」をご覧ください。

Q. 導入時に最初に決めることは何ですか?

A: 遠隔化する範囲と優先順位を決めることです。ムダが大きく出ている設備を1つ選び、手動の遠隔操作から始めて、効果を確認してから自動化を検討します。あわせて、通信環境と設置条件、操作できないときの代替手段を確認します。詳しくは「導入時に決めること|範囲・操作方法・設置条件」をご覧ください。

Q. セキュリティ面で気をつけることは何ですか?

A: ネットワークにつないだ設備は、外部から不正にアクセスされるリスクがあります。管理用パスワードを推測しにくいものにし、ファームウェアを最新に保つことが基本的な対策です。初期パスワードのままにせず、更新を継続しましょう。詳しくは「遠隔管理でつまずきやすい点と対策」をご覧ください。

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監修者情報

望月 直紀

株式会社Wakutsuku 代表取締役

望月 直紀

約10年にわたり、無人施設の運営やスマートロック関連の業務に携わる。自身でも複数の施設運営を経験し、予約管理や無人運営、収益改善など、施設運営の実務に従事。現場で感じた「業務効率化だけでなく、利益向上まで支援できる仕組みが必要」という課題をもとに、施設運営向け予約管理システム「Spekan」を立ち上げる。施設運営・無人化・予約管理に関する実務経験を活かし、記事を監修。

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