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レンタルスペースのホームページ制作を比較|作り方と選び方のポイント

レンタルスペースのホームページ制作を比較|作り方と選び方のポイント

ホームページを持つこと自体が目的になると、作ったものの予約につながらない状態が生まれます。まず、自施設のページに何を担わせるのかを決めます。役割が決まれば、必要な作り方も、比較する軸も定まります。

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レンタルスペースのホームページに必要な役割

「見つけてもらう」と「予約してもらう」を分けて考える

レンタルスペースのページには、2つの役割があります。

  • 見つけてもらう:施設名やエリアで検索した人、地図で探している人に情報を届ける
  • 予約してもらう:施設の情報を見て、空き状況を確認し、予約を完了してもらう

この2つは、同じページで担うことも、役割を分けることもできます。分ける場合は、それぞれの入口に何を置くかを決めます。分けずに1ページで担う場合は、予約までの動線を短くすることが優先になります。

2つを分けると、それぞれに必要な作り方が変わります。見つけてもらう役割は検索と地図が中心になり、予約してもらう役割は写真と情報の整理が中心になります。

開業前と開業後で、必要なページが変わる

開業前と開業後では、必要な情報が変わります。

  • 開業前:物件の概要、開業予定時期、問い合わせ先。予約はまだ受けられないため、関心を持った人に連絡先を残してもらう形になります。
  • 開業後:写真、料金、設備、アクセス、空き状況、予約ボタン。予約導線がないと、見つけてもらえても予約に進めません。

開業前のページをそのまま開業後に使い続けると、予約の入口がない状態になります。開業のタイミングで、予約導線を足す前提で作ります。

開業前からページを用意する場合は、開業後に予約導線を足すことを前提にしておきます。作り直しになると、公開したURLを変える手間が生まれます。

制作手段は3系統に分かれる

ページの作り方は、大きく3系統に分かれます。どれが優れているというより、担わせたい役割と、公開後の更新を誰が行うかで選びます。ここでは、それぞれの向き不向きを整理します。

専門業者に依頼する

独自のデザインや、ほかの施設にない機能をページに持たせたい場合に向きます。写真の見せ方や文章の構成も含めて相談できる点が利点です。

一方で、公開後の更新を自分たちで行えるかが分かれ目になります。更新のたびに依頼が必要な契約だと、料金の変更や休業の告知にも時間と費用がかかります。契約の前に、更新の範囲を確認します。

依頼する場合は、自施設の強みを文章にする作業も発生します。何を伝えたいかが固まっていないと、見た目は整っても内容が薄いページになります。

ノーコードツールで作る

テンプレートを選び、自分で文章と写真を入れて作る方法です。更新を自分たちで行えるため、料金や設備の変更をすぐに反映できます。

予約の機能は別に用意する必要があります。予約ボタンを予約システムのページにつなぐ形が多いですが、ページと予約の間で情報が途切れると、確認の手間が増えます。

テンプレートは、業種に合うものを選びます。写真を大きく見せる構成か、情報を一覧で見せる構成かで、伝わり方が変わります。

予約システム内蔵のページを使う

予約管理システムが用意しているページを使う方法です。デザインの自由度は下がりますが、予約・決済・確認メールまでがつながった状態で公開できます。

予約で受け付ける氏名や連絡先は、そのまま顧客情報として蓄積されます。預かる情報である以上、利用目的をできる限り具体的に特定し、あらかじめ通知または公表すること、安全管理措置を講じることが求められます。取得する項目は、予約に必要な範囲に絞ります。

予約の画面で取得する項目は、予約の受付に必要なものに限ります。氏名、連絡先、利用日時。生年月日や住所まで求める理由があるかどうかを、項目ごとに確認します。

【参考】個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」

比較するときの判断軸

制作手段を並べたら、実際に比べる軸を決めます。見た目や機能の数ではなく、公開後の運用にかかる手間で比べると、判断を誤りにくくなります。

費用は3つの区分で捉える

ホームページの費用は、次の3つの区分で発生します。

  • 制作費:ページの設計と実装にかかる費用。依頼する場合に発生します
  • 月額費用:サーバー、ドメイン、ツールの利用料。公開している間、継続して発生します
  • 更新にかかる費用:文章や写真の差し替えを依頼する場合の都度費用

見落としやすいのが3つ目です。制作費を抑えても、更新のたびに費用がかかる契約だと、結果として負担が大きくなります。契約期間と解約時の扱いもあわせて確認します。

見積りを取るときは、同じ条件で依頼します。掲載するページ数、写真の枚数、更新の範囲をそろえないと、金額を比べられません。

公開後の更新を誰が担うか

写真の差し替え、料金の変更、休業の告知。これらを誰が行うかを決めます。現場のスタッフが自分で更新できる形にしておくと、変更のたびに外注する手間が省けます。

反対に、更新をすべて外注に残すと、「料金を変えたいのに反映されない」という状態が起きます。更新の手段を、契約の時点で決めておきます。

予約導線がつながっているか

ページから予約までの流れに、手作業が入っていないかを確認します。

  • 空き状況が自動で反映されるか、電話で確認が必要か
  • 予約の確定と決済が同じ流れで処理されるか
  • 予約完了の連絡と入室方法の案内が自動で送られるか

途中に手作業が入ると、その部分が取りこぼしの原因になります。とくに、営業時間外の予約を受けたい場合は、自動で完結する範囲を広くしておきます。

確認するときは、実際に予約を1件入れてみます。確認メールの文面や入室方法の案内まで含めて、流れが途切れていないかを見ます。

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予約システム内蔵のページを選ぶ場合

3系統のうち、予約を取ることが主な目的であれば、予約システム内蔵のページが最短です。ここでは、選ぶときに確認する項目と、自作ページと併用する場合の考え方を整理します。

確認する項目

予約システムのページを選ぶときは、次を確認します。

  • 独自ドメインを使えるか:自施設の名義のドメインを当てられるか
  • 掲載できる情報の範囲:写真の枚数、説明文の長さ、設備の一覧をどこまで載せられるか
  • デザインの調整範囲:配色やレイアウトをどこまで変えられるか
  • 複数の部屋の扱い:部屋ごとに予約を受け付ける場合、在庫が正しく表示されるか
  • 表示事項:予約を受け付ける場合に表示が求められる事項を載せられるか

インターネットを通じて予約を受け付けてサービスを提供する場合、特定商取引法上の通信販売に該当し、対価、支払の時期と方法、役務の提供時期、申込みの撤回や解除に関する事項などを広告に表示する必要があります。キャンセル規定を定める場合は、その内容も表示の対象です。

【参考】消費者庁(特定商取引法ガイド)「通信販売」

併用する場合の住み分け

予約は予約システム、施設の紹介は自作ページ、という分け方もできます。デザインにこだわりたい施設では、この形が現実的です。

併用する場合は、予約ボタンの設置場所を決めます。自作ページのどこに置くか、複数箇所に置くかを決めておかないと、見つけてもらえても予約に進めない状態が生まれます。

自作ページから予約システムへ移るときに、利用者が迷わないようにします。予約ボタンの文言をそろえ、遷移先でも同じ料金が表示されるようにします。

併用する場合の住み分け

外注する場合に決めておくこと

制作を依頼する場合は、契約の前に決めておく項目があります。ここを曖昧にしたまま進めると、公開後に変更が効かない状態になります。

契約前に決める項目

  • ドメインとサーバーの名義:自施設の名義にしておくか
  • 公開後の更新の範囲:どこまでを依頼に含めるか
  • 修正の回数:公開前の修正を何回まで含むか
  • データの扱い:解約したときに、文章と写真を持ち出せるか
  • 引き継ぎ:更新の手順を共有してもらえるか

とくに名義とデータの扱いは、後から変更しにくい項目です。依頼の範囲を文章で残しておくと、認識のずれを防げます。

公開の日取りと、公開前に確認する項目も決めておきます。文章の誤りや写真の差し替えを公開前にまとめて確認できると、公開後の修正が減ります。

更新できる状態で受け取る

公開後は、料金や設備が変わります。写真と文章を自分たちで差し替えられる状態で受け取ることを、依頼の条件に含めます。

あわせて、更新の手順を共有してもらいます。手順が分からないまま納品されると、小さな変更のたびに依頼することになり、更新が滞ります。

公開後の更新を想定して、テスト投稿を1回行います。自分で更新できることを確認してから、納品を受け取ります。

公開後にやること

ページは公開して終わりではありません。情報が古くなると、問い合わせと苦情の原因になります。公開後の運用まで含めて設計します。

情報を最新に保つ

料金、設備、空き状況、休業の告知。これらは変更のたびに更新します。とくに、設備の故障や一時的な休業は、知らずに来た利用者とのトラブルにつながります。

更新の担当と頻度を決めておきます。担当が決まっていないと、変更が必要なことに誰も気づかないまま時間が過ぎます。

設備の故障や一時的な休業は、予約システムからの自動通知と組み合わせると伝わりやすくなります。すでに予約が入っている利用者へ個別に連絡する手間も減ります。

予約導線とGoogleビジネスプロフィールをつなぐ

検索やマップから施設を見つけた人は、まず地図とビジネス情報を見ます。ここから予約ページへつなげられると、取りこぼしが減ります。

ビジネスプロフィールに掲載する情報は、実際の業務内容を正確に反映させることが求められます。営業時間や設備の記載が実態と食い違っていると、問い合わせが増えるだけでなく、案内の訂正にも手間がかかります。

ビジネスプロフィールの情報とページの情報は、同じ内容にそろえます。営業時間や電話番号が食い違っていると、利用者が迷います。

【参考】Google「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」

予約・決済・顧客管理をひとつに|Spekanのご紹介

ページを自作し、予約は別のシステム、決済はさらに別のサービス、という組み合わせも可能です。ただし、つなぎ目が増えるほど、手作業で埋める部分が増えます。その手作業が、公開後にいちばん負担の大きい部分になります。

Spekanは、予約・スケジュール管理、オンライン決済、顧客管理、自動通知・リマインド、清掃・点検管理、スマートロック連携、権限管理・スタッフ管理を提供する、レンタルスペース向けの予約管理システムです。本記事の内容に沿うと、次の3点が対応します。

  • 予約導線の一本化:予約カレンダーとオンライン決済で、空き状況の確認から決済までを同じ流れにできます。
  • 問い合わせと顧客情報の蓄積:顧客管理で利用履歴と連絡先が予約データとして残ります。
  • 公開後の運用の自動化:自動通知・リマインドで、予約完了の連絡や入室方法の案内を仕組みから送れます。

機能の詳細と導入までの流れは、公式サイトとマニュアルで確認できます。

まとめ|ホームページは「予約導線」と「更新の担当者」で選ぶ

よくある質問

Q. ホームページは必ず作らないといけませんか?

A. 必須ではありません。ただし、開業後に予約を受けるなら、予約導線のある場所は必要です。予約システム内蔵のページでも、その役割は果たせます。ページの役割を「見つけてもらう」と「予約してもらう」に分けて、どちらを自前で持つかを決めます。詳しくは「レンタルスペースのホームページに必要な役割」をご覧ください。

Q. ノーコードツールで作ったページでも予約は受けられますか?

A. 受けられますが、予約の機能は別に用意する必要があります。予約システムのページに予約ボタンでつなぐ形が多いです。ページから予約完了までの流れに手作業が入らないかを確認します。詳しくは「制作手段は3系統に分かれる」をご覧ください。

Q. 制作を外注する場合、何を決めてから依頼すればいいですか?

A. ドメインとサーバーの名義、公開後の更新の範囲、修正の回数、解約時のデータの扱い、更新手順の引き継ぎを決めます。とくに名義とデータの扱いは後から変更しにくいため、依頼の範囲を文章で残しておきます。詳しくは「外注する場合に決めておくこと」をご覧ください。

Q. 予約システムのページと自作ページは併用できますか?

A. 併用できます。予約は予約システム、施設の紹介は自作ページという分け方です。この場合は、自作ページのどこに予約ボタンを置くかを決めます。複数箇所に置くかどうかも、あわせて決めておきます。詳しくは「予約システム内蔵のページを選ぶ場合」をご覧ください。

Q. 公開後の更新はどこまで自分たちでできますか?

A. 制作の契約の範囲によります。文章と写真を自分たちで差し替えられる状態で受け取ることを、依頼の条件に含めておくと、料金や設備の変更をすぐに反映できます。更新の手順の共有もあわせて依頼します。詳しくは「比較するときの判断軸」をご覧ください。

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監修者情報

望月 直紀

株式会社Wakutsuku 代表取締役

望月 直紀

約10年にわたり、無人施設の運営やスマートロック関連の業務に携わる。自身でも複数の施設運営を経験し、予約管理や無人運営、収益改善など、施設運営の実務に従事。現場で感じた「業務効率化だけでなく、利益向上まで支援できる仕組みが必要」という課題をもとに、施設運営向け予約管理システム「Spekan」を立ち上げる。施設運営・無人化・予約管理に関する実務経験を活かし、記事を監修。

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