「レンタルスペースって副業でも運営できるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?結論から言うと、レンタルスペースは小規模からスタートでき、自動化システムなどを活用すれば本業の合間でも十分に運営できるビジネスです。初期投資50万円前後で始められるケースもあり、副業としてのハードルは決して高くありません。
この記事では、物件選びから集客、運営の仕組み化まで、副業で始めるための具体的なステップや注意点をわかりやすく解説します。これから始めたい方も、すでに検討中の方も、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- レンタルスペース副業の需要が伸びている背景
- 初期投資や収益の具体的な目安と低リスクで始められる理由
- 物件選び・開業手続き・集客・運営の仕組み化まで一連のステップ
- よくある失敗パターンとその回避策
レンタルスペース経営が副業として人気を集めている背景
近年、レンタルスペース経営を副業として始める人が急増しています。その背景には、ビジネスモデルのシンプルさと、時代にマッチした需要の広がりがあります。

レンタルスペースの仕組み
レンタルスペースとは、自分が所有または賃借している部屋や空間を、時間単位で第三者に貸し出すビジネスです。利用者はポータルサイトやSNSを通じて予約し、会議・撮影・パーティー・ワークショップなど目的に応じたスペースを利用します。オーナーは利用料から家賃や清掃費などの固定費を差し引いた差額が利益になるというシンプルな収益構造です。
不動産投資のように大きな物件購入費は不要で、賃貸物件でも大家の許可を得れば運営を始められるのが特徴です。物件の購入ではなく「時間を売る」ビジネスモデルのため、固定費を低く抑えやすく、副業との相性が良いといえます。
レンタルスペースの需要が増えている
リモートワークの定着により、貸し会議室やワークスペースへの需要は継続的に拡大しています。また、個人がSNSで動画や写真を発信する機会が増えたことで、撮影スタジオやパーティースペースの利用も増加傾向にあります。
利用者層は幅広く、企業の会議利用からフリーランスの作業場、ママ友のイベント、推し活の撮影会まで多岐にわたります。一つのスペースに複数の用途を設定できるため、ターゲットを柔軟に広げられる点がレンタルスペースの強みです。
- リモートワーク普及による会議室・ワークスペース需要の増加
- SNS・動画撮影ニーズの高まりによるスタジオ需要の拡大
- 個人のイベント利用(パーティー・ワークショップ・推し活)の増加
- 企業がオフィスを縮小し外部スペースを活用する流れ
本業と両立しやすく副業に向いている
レンタルスペースが副業に向いている理由は、運営の大部分を自動化・無人化できる点にあります。スマートロックを導入すれば鍵の受け渡しは不要で、予約管理や決済もクラウドシステムに任せられます。
実際、日常業務に費やす時間は1スペースあたり1日30分程度で済むこともあります。清掃を外注すれば、スマホひとつで予約確認と売上チェックをするだけで運営が回るため、会社員の方でも無理なく続けられます。
副業でレンタルスペースを始めるメリット
レンタルスペースの副業には、他のビジネスにはない独自のメリットがあります。ここでは特に重要なポイントに絞って解説します。

初期費用が比較的少なく低リスクで始められる
副業として始める場合、最も気になるのは初期投資でしょう。小規模なレンタルスペースであれば、物件取得費を除いて50万円前後で開業できるケースも多く見られます。実際の開業事例をもとにした費用の目安は以下の通りです。
| スペースの種類 | 初期投資の目安 | 主な設備投資の内容 |
|---|---|---|
| 貸し会議室 | 30万〜50万円 | デスク・椅子・Wi-Fi・ホワイトボード・モニター |
| 撮影スタジオ | 40万〜60万円 | 鏡・照明・音響機器・ヨガマット等 |
| パーティースペース | 60万〜100万円 | キッチン設備・食器・プロジェクター・装飾 |
自宅の空き部屋や所有物件を活用すれば、物件取得費用はゼロになります。仮に集客がうまくいかなかった場合でも、月々の家賃負担だけで撤退できるため赤字回避しやすい点は副業としても安心材料です。
無人運営や自動化で手間をかけずに収益を得られる
レンタルスペースの日常業務は大きく分けて「予約管理」「鍵の受け渡し」「清掃」「問い合わせ対応」「売上管理」の5つです。これらはすべてツールや外注で効率化できます。
例えば、スマートロックを導入すれば予約者に暗証番号を自動送信でき、現地に行く必要がありません。クラウド型の予約管理システムを使えば、スペースマーケットやインスタベースなど複数ポータルの予約を一元管理できます。こうしたツールを組み合わせることで、本業中でもスペースが稼働し続ける「仕組み」を構築できるのが強みです。
- スマートロックで鍵の受け渡しを完全無人化
- クラウド予約システムで複数サイトの予約を自動管理
- 清掃代行サービスの活用で現地訪問を最小限に
- 定型文テンプレートで問い合わせ対応を効率化
安定した収入が見込め事業拡大もしやすい
レンタルスペースは、稼働率が安定すれば毎月コンスタントに収入を得られることも可能です。
また、1つ目のスペースで運営ノウハウを蓄積すれば、2つ目・3つ目のスペース開設は格段にスムーズになります。運営のテンプレートを横展開するだけで収入目標を段階的に引き上げられるため、副業から本業への転換を目指す方にも適しています。
レンタルスペースの副業で成功するためのステップ
ここからは、レンタルスペースを副業で始める際の具体的な手順を解説します。この順番で進めれば、初めての方でもスムーズに開業できるはずです。

コンセプトを決めてから物件を選ぶ
レンタルスペースの成否を大きく左右するのが物件選びとコンセプト設定です。まず「誰に」「どんな用途で」使ってもらいたいかを明確にしましょう。コンセプトが定まれば、必要な立地条件や設備が自然と見えてきます。
例えば、貸し会議室ならオフィス街や駅から徒歩5分以内が必須条件になります。一方、撮影スタジオであれば住宅地でも需要はあり、家賃を抑えやすいというメリットがあります。立地選定では「利用者が実際に検索するエリア」で供給が少ないジャンルを狙うのが、競合対策として効果的です。ポータルサイトで近隣エリアの競合スペースを事前に調査し、差別化できるポイントを見つけてから物件を決めましょう。
| コンセプト | 適した立地 | 主な利用者層 |
|---|---|---|
| 貸し会議室 | オフィス街・ターミナル駅近く | 企業・フリーランス・士業 |
| 撮影スタジオ | 住宅地・商業エリア | YouTuber・カメラマン・インフルエンサー |
| パーティースペース | 繁華街・ターミナル駅近く | 学生・社会人グループ・ママ友 |
| サロン・施術スペース | 住宅地・駅近の静かなエリア | セラピスト・ネイリスト・個人サロン |
開業に必要な届出を済ませる
物件が決まったら、開業に向けた届出を進めます。副業であっても、税務署への届出は欠かせません。以下のような流れで進めるとスムーズです。
- 賃貸物件の場合、大家または管理会社にレンタルスペース用途での使用許可を取得する
- 税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する(開業後1か月以内)
- 確定申告で節税効果の高い青色申告承認申請書を同時に提出する
- 用途によっては消防署への届出や防火設備の設置を確認する
届出の漏れは後から発覚すると営業停止や追徴課税のリスクがあるため、物件契約と同時期に一括で済ませておくのが安全です。
集客はポータルサイトとSNSを活用する
レンタルスペースの集客方法は大きく分けて「ポータルサイト」と「自力集客」の2つがあります。副業で始めるなら、まずはスペースマーケットやインスタベースといったポータルサイトへの掲載から始めるのがおすすめです。これらのサイトには「場所を借りたい」という明確なニーズを持ったユーザーが集まっているため、開業直後でも予約が入りやすくなります。
ポータルサイトだけに頼ると手数料が利益を圧迫するため、並行してSNS集客も育てていきましょう。Instagramでスペースの写真を定期的に投稿したり、Googleビジネスプロフィールに登録して地域検索からの流入を狙ったりする方法が効果的です。ポータルサイトで認知を広げつつ、SNSや自社サイトでリピーターを直接予約に誘導する「二段構え」の集客導線を作ることが、手数料を下げながら売上を安定させるポイントになります。
- スペースマーケット・インスタベースなど複数のポータルサイトに同時掲載する
- Instagramで空間の魅力が伝わる写真を定期的に発信する
- Googleビジネスプロフィールを登録し「エリア名+レンタルスペース」の検索に対応する
- リピーターには直接予約用の自社サイトやLINE公式アカウントを案内する
運営を仕組み化して本業との両立を実現する
副業でレンタルスペースを続けるうえで重要なのが「仕組み化」です。開業直後は自分で対応する業務が多くなりがちですが、早い段階で自動化や外注の体制を整えておくことで、運営にかかる時間を削減できます。
「自分がいなくても回る状態」を最初の目標にすることが、副業としてレンタルスペースを長く続ける秘訣です。運営代行サービスの利用や自動化ツールの導入も選択肢に入れておくと、スペースを増やす段階で大きな助けになります。
レンタルスペースの副業でよくある失敗
ここまでメリットや始め方を紹介してきましたが、当然ながら失敗するケースもあります。ここではよくある失敗パターンを紹介します。事前に知っておくだけで回避できるものも多いので、ぜひチェックしてみてください。

立地やターゲットのリサーチ不足で集客できない
特に多い失敗は「なんとなく安い物件を借りて始めたけれど、まったく予約が入らない」というパターンです。家賃が安いことだけを理由に駅から遠い物件を選んだ結果、ターゲットとなる利用者層がそもそも少なかったというケースは珍しくありません。
そのため、開業前にポータルサイトで「出店予定エリア」「想定ジャンル」の競合を検索し、需要と供給のバランスを確認することが不可欠です。また、どんな層がどんな目的で利用するのかをイメージできていないと、設備や内装がちぐはぐになり、レビュー評価にも直結します。物件契約の前にリサーチに1〜2週間かけることをおすすめします。
- ポータルサイトで近隣エリアの競合スペース数と価格帯を調べる
- ターゲットの利用者層が実際にそのエリアに存在するか確認する
- 最寄り駅からの距離・周辺環境・騒音リスクを現地で確かめる
- 需要が少なすぎる場合はエリアやジャンルの変更を検討する
競合との差別化ができず価格競争に巻き込まれる
同じエリアに似たコンセプトのスペースが複数あると、利用者は「一番安いところ」を選びがちです。差別化戦略を持たずに出店すると、値下げでしか集客できなくなり、利益が出ないまま疲弊してしまいます。
差別化のポイントは「価格以外の付加価値」を作ることです。例えば、撮影小物を充実させる、フリードリンクを提供する、利用者限定の割引クーポンをリピーターに配るといった方法があります。「ここにしかない体験」を一つでも用意することが、価格競争から抜け出すための差別化戦略になります。また、オプション備品のレンタルや延長プランを用意するのも有効な手段です。
| 差別化の方向性 | 具体的な施策例 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 設備の充実 | プロジェクター・撮影用照明・ボードゲーム | 「この設備があるから選ぶ」という指名予約の増加 |
| サービスの付加 | フリードリンク・ウェルカムお菓子・アメニティ | レビュー評価の向上とリピーター獲得 |
| コンセプトの尖り | 推し活専用・ペットOK・和室空間 | ニッチ需要の独占と競合回避 |
| アップセル設計 | 延長プラン・オプション機材レンタル | 客単価の向上と収益の底上げ |
トラブル対応やルール整備の甘さで評価が下がる
レンタルスペース運営では、騒音クレーム・備品の破損・ゴミの放置といったトラブルが発生することもあります。これらに対する備えが不十分だと、近隣住民からの苦情が入ったり、低評価レビューが増えて予約率が下がったりする原因になります。
その対策として、利用前に必ず読んでもらう「利用ガイド」を作成し、禁止事項や退室時のルールを明文化しておくことが重要です。トラブルは「起きてから対応する」のではなく「起きないように仕組みで防ぐ」意識を持つことが、リスク管理の基本です。監視カメラの設置やチェックアウト後の写真報告ルールなど、無人運営でも品質を保つ工夫を取り入れましょう。
- 利用ガイドを作成し、予約確定時に必ず送付する
- 共用部に監視カメラを設置し、抑止力として機能させる
- 退室時のチェックリストを掲示し、原状回復を促す
- 破損・紛失に備えた保証金制度や保険への加入を検討する
よくある質問

Q. 会社員ですが副業としてレンタルスペースを始めても問題ありませんか
A. 法的には問題ありません。ただし、勤務先の就業規則で副業が制限されている場合があるため、事前に確認してください。確定申告では住民税を「自分で納付」に設定すると、会社に副業の収入が伝わりにくくなります。レンタルスペースは無人で運営でき、本業の勤務時間に影響しにくいため、副業として取り組みやすいビジネスです。
Q. 自宅の一室でもレンタルスペースとして貸し出せますか
A. 自宅の空き部屋でも貸し出しは可能です。自宅活用なら物件取得費がかからないため、初期投資を抑えられます。ただし、マンションの場合は管理規約で禁止されていないか確認が必要です。また、利用者が出入りするため、防犯対策やプライバシーの確保も事前に検討しておきましょう。
Q. レンタルスペースの収入に確定申告は必要ですか
A. 副業の所得(収入から経費を引いた金額)が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。開業届を出して青色申告を選択すると、最大65万円の特別控除を受けられるため節税効果が大きいです。家賃・備品・通信費・清掃代など運営にかかる費用は経費として計上できるので、領収書やレシートは必ず保管しておきましょう。
ポイントを押さえてレンタルスペース副業を軌道に乗せよう

レンタルスペースの副業は、小規模なスタートであれば初期投資50万円前後から始められ、スマートロックや予約管理システムを活用すれば本業を続けながらでも十分に運営できるビジネスです。物件選びとコンセプト設定に時間をかけ、ポータルサイトとSNSの二段構えで集客すれば、月10万円前後の副収入を安定して得ることも現実的な目標になります。
一方で、リサーチ不足のまま物件を借りたり、ルール整備を怠ったりすると、集客に苦戦したりトラブルに巻き込まれたりするリスクもあります。最初から完璧を目指す必要はありませんが、この記事で紹介した失敗パターンを頭に入れたうえで、まずはコンセプトの検討と近隣エリアの競合調査から一歩を踏み出してみてください。
この記事のまとめ
- ✓レンタルスペース副業は初期投資50万円前後、月利益10万円が現実的な目安
- ✓スマートロック・予約自動化・清掃外注で無人運営の仕組みを構築できる
- ✓まずはポータルサイトで出店予定エリアの競合と需要を調査するところから始める
- ✓コンセプトを決めたら開業届を出し、最低限の備品で小さくスタートしてみる
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