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【2026年最新】レンタルスペースの稼働率はどう計算する?目標の決め方と改善策を解説

レンタルスペースの稼働率は、予約を受け付けられる部屋と時間のうち、どの程度を実際に販売できたかを示す指標です。月間売上だけでは見えにくい、部屋・曜日・時間帯ごとの空き状況を把握するために使います。

ただし、稼働率が高ければ必ず利益が出るわけではありません。低価格の予約が増えれば、稼働率が上がっても利益が残らない場合があります。本記事では、レンタルスペースの稼働率を計算する方法、目標値の決め方、売上と合わせた分析方法、改善策を解説します。

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目次

レンタルスペースの稼働率とは

レンタルスペースの稼働率とは、販売できる部屋時間に対して、確定予約によって販売された部屋時間が占める割合です。部屋数、営業時間、営業日数を踏まえて、スペースの販売可能容量をどの程度活用できているかを確認します。

部屋数と時間を組み合わせて計算する

レンタルスペースでは、同じ1件の予約でも利用時間が異なります。1時間の会議利用と8時間の撮影利用を同じ1件として数えると、施設の販売状況を正しく比較できません。

そのため、部屋数と時間を組み合わせた「部屋時間」を使います。例えば、2部屋をそれぞれ10時間販売できる場合、1日の販売可能容量は20部屋時間です。

レンタルスペースの稼働率は、予約件数ではなく、販売した部屋時間を販売可能な部屋時間で割って計算する方法が基本です。

予約ベースの稼働率と実利用率は異なる

レンタルスペースでは、予約された時間と実際に利用者が滞在した時間が一致しない場合があります。利用者が予定より早く退出しても、その時間はほかの利用者へ販売できなかったため、販売状況を確認する稼働率では予約時間を使います。

一方、利用者が実際に施設へ滞在した時間を確認する場合は、入退室記録などから実利用率を計算します。清掃や設備点検によって施設を使用した時間は、実利用時間とは分けて施設占有時間として記録してください。

指標 計算方法 主な用途
予約ベースの稼働率 確定予約によって販売された部屋時間÷販売可能部屋時間×100 販売状況や売上機会の把握
実利用率 実際に利用された部屋時間÷販売可能部屋時間×100 利用者の滞在状況や入退室状況の把握

稼働率から空きの多い部屋や時間帯がわかる

月間売上だけを見ても、どの部屋や時間帯に空きが多いかはわかりません。稼働率を部屋別、曜日別、時間帯別に計算すると、予約が集中している枠と、販売できていない枠を区別できます。

例えば、月間平均では稼働率が低くても、土日の午後だけ満室になっている場合があります。この場合、施設全体の集客不足ではなく、平日や午前中に需要を獲得できていないことが課題です。

稼働率だけでは利益を判断できない

稼働率が高くても、割引や低価格プランの予約が多ければ、十分な利益が残らない場合があります。反対に、稼働率が低くても、高単価の撮影利用や法人利用によって利益を確保しているスペースもあります。

稼働率は、販売した1部屋時間あたりの売上、固定費、変動費、運営工数と合わせて評価することが必要です。稼働率を上げること自体ではなく、売上や利益の改善につながっているかを確認してください。

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レンタルスペースの稼働率を計算する方法

レンタルスペースでは、販売可能な部屋時間を分母、確定予約によって販売された部屋時間を分子として稼働率を計算します。

レンタルスペースの稼働率を求める計算式

レンタルスペースの稼働率は、以下の計算式で求められます。

稼働率=販売済み部屋時間÷販売可能部屋時間×100

1部屋を1日12時間、月30日販売できる場合、販売可能な部屋時間は360時間です。そのうち108時間が確定予約によって販売された場合、稼働率は30%となります。

項目 計算内容
部屋数 1部屋
1日の販売可能時間 12時間
営業日数 30日
販売可能部屋時間 1部屋×12時間×30日=360部屋時間
販売済み部屋時間 108部屋時間
稼働率 108部屋時間÷360部屋時間×100=30%

複数の部屋がある場合の計算方法

複数の部屋を運営している場合は、各部屋の販売可能時間を合計します。3部屋をそれぞれ1日10時間、月25日販売する場合、販売可能な部屋時間は750時間です。

3部屋の販売済み時間が合計300時間なら、施設全体の稼働率は40%となります。ただし、部屋ごとに営業時間が異なる場合は、各部屋の販売可能時間を個別に計算してから合計してください。

項目 計算内容
部屋数 3部屋
1部屋あたりの1日販売可能時間 10時間
営業日数 25日
販売可能部屋時間 3部屋×10時間×25日=750部屋時間
販売済み部屋時間 300部屋時間
稼働率 300部屋時間÷750部屋時間×100=40%

部屋ごとに営業時間が異なる場合の計算方法

部屋によって営業時間や販売停止時間が異なる場合は、部屋数を一括して掛けるのではなく、それぞれの販売可能時間を合計します。

例えば、A室が月300時間、B室が月250時間、C室が月200時間販売できる場合、施設全体の販売可能部屋時間は750時間です。各部屋の条件が異なる施設ほど、部屋別の計算が必要になります。

予約時間と実利用時間を分けて記録する

売上や販売状況を確認する場合は、確定予約によって販売した時間を使います。利用者が予定より早く退出した場合も、ほかの予約を受け付けられなかった時間として予約ベースの稼働率へ含めます。

実際の滞在時間や清掃開始時刻を確認したい場合は、予約時間とは別に入退室時間を記録します。両者を分けることで、売上管理と運営管理を混同せずに済みます。

キャンセルされた予約の扱いを決める

キャンセル後に予約枠を再公開できた場合、その時間は販売可能な枠へ戻ります。キャンセル後に別の予約が入らなければ、最終的には空き時間として扱います。

無断キャンセルは、利用日時まで確定予約として枠を確保しているため、予約ベースの稼働率には含めますが、実利用率には含めません。利用直前にキャンセル処理が行われ、再販売できなかった時間は、空き時間として扱ったうえで「キャンセルによって販売機会を失った時間」として別に記録します。キャンセル料も通常の利用売上とは分けて管理してください。

清掃・準備時間の扱いを決める

清掃、設備点検、レイアウト変更などのため、最初から予約を受け付けられない時間は販売可能時間から除外できます。ただし、すべての期間で同じルールを使う必要があります。

予約が入らなかった時間を、集計後に販売不能時間として分母から除外してはいけません。対象月が始まる前に販売可能時間を決め、同じ条件で比較してください。

レンタルスペースの稼働率は何%を目標にすべきか

レンタルスペースに共通する一律の適正稼働率はありません。賃料、料金、部屋数、営業時間、利用目的、予約経路の手数料などによって、黒字化に必要な稼働率が異なるためです。

他施設の平均ではなく損益分岐点から決める

目標とする稼働率は、固定費を回収するために必要な販売時間から逆算します。賃料、人件費、通信費、システム費などの固定費と、決済手数料、清掃費、消耗品費などの変動費を整理してください。

そのうえで、販売した1部屋時間あたりに、固定費の回収へ充てられる金額を計算します。

1部屋時間あたりの限界利益を計算する

1部屋時間あたりの限界利益は、実質的な時間単価から、販売時間に応じて発生する変動費を差し引いた金額です。

計算式は「1部屋時間あたり売上-1部屋時間あたり変動費」です。清掃費など予約1件ごとに発生する費用は、平均予約時間で割って1部屋時間あたりへ換算します。

必要稼働率を計算する

黒字化に必要な販売済み部屋時間は、「月間固定費÷1部屋時間あたり限界利益」で計算できます。さらに、必要な販売済み部屋時間を販売可能部屋時間で割ることで、必要稼働率を求められます。

必要稼働率=必要販売済み部屋時間÷販売可能部屋時間×100

例えば、月間固定費が600,000円、1部屋時間あたりの限界利益が4,500円、販売可能部屋時間が360時間の場合は、以下のように計算します。

項目 数値
月間固定費 600,000円
1部屋時間あたり限界利益 4,500円
黒字化に必要な販売済み部屋時間 600,000円÷4,500円=約133.3時間
販売可能部屋時間 360時間
必要稼働率 約133.3時間÷360時間×100=約37.0%

上記は計算方法を示すための仮定例です。実際には、曜日、時間帯、予約経路、プランによって時間単価や手数料が異なるため、過去の実績から平均値を算出してください。

稼働率100%を常態的な目標にしない

稼働率が100%に近い状態が続くと、予約を希望する利用者へ空き枠を提示できず、販売機会を失う可能性があります。清掃、設備トラブル、利用時間の延長にも対応しにくくなります。

施設全体を常に満室にするのではなく、予約を断っている部屋や時間帯と、空きが多い枠を分けて確認してください。

レンタルスペースの稼働率を分析する切り口

月間平均の稼働率だけでは、予約が入らない原因を特定できません。部屋、曜日、時間帯、利用目的、予約経路に分けて分析します。

部屋別の稼働率

複数の部屋を運営している場合は、部屋ごとに販売可能時間と販売済み時間を集計します。施設全体では順調でも、特定の部屋だけ稼働率が低い場合があります。

低稼働の部屋については、広さ、設備、掲載写真、料金、利用可能人数、予約ページの説明を確認してください。部屋の用途が利用者へ伝わっていない可能性もあります。

レンタルスペースの曜日別の稼働率

平日と休日では、利用目的や利用者層が異なります。会議利用は平日、パーティーやイベント利用は休日に集中するなど、スペースの用途によって需要の偏りが生じます。

曜日別に稼働率と売上を確認し、空いている曜日に適した利用目的や顧客層を検討することが必要です。単に曜日限定で値下げするだけでなく、利用シーンを明確にしてください。

レンタルスペースの時間帯別の稼働率

午前、午後、夜間に分けると、予約が集中する時間帯を把握できます。月間平均の稼働率が低くても、夕方以降だけ満室になっている場合があります。

低稼働の時間帯には、時間帯限定プランや長時間利用プランを設定する方法があります。一方、高稼働の時間帯では、過度な割引や短すぎる最低利用時間を見直す余地があります。

利用目的別の稼働率と売上

会議、撮影、レッスン、パーティー、勉強会など、利用目的によって予約時間や単価、清掃負担が異なります。利用目的を記録すれば、どの用途が稼働率や売上へ貢献しているかを確認できます。

利用件数が多くても、短時間・低単価の用途へ偏っている場合があります。件数だけでなく、販売済み時間、売上、清掃工数まで比較してください。

予約経路別の稼働率と売上

自社サイト、外部予約サイト、電話、SNSなど、予約経路によって手数料や顧客層が異なります。どの経路から入った予約が、長時間利用や再利用につながっているかを確認してください。

外部予約サイトからの予約が多い場合は、掲載手数料や決済手数料を差し引いた売上で比較します。予約件数だけでなく、利益や対応工数も含めて評価してください。

分析軸 確認する数値 主な改善対象
部屋別 稼働率、売上、販売済み1部屋時間あたり売上 設備、写真、料金、用途
曜日別 曜日別稼働率、売上 曜日別プラン、対象顧客
時間帯別 午前・午後・夜間の稼働率 料金、最低利用時間、枠配分
利用目的別 販売済み時間、売上、清掃工数 訴求、設備、利用ルール
予約経路別 予約数、手数料控除後売上、再利用率 掲載先、自社予約導線

レンタルスペースの稼働率と一緒に確認すべき指標

レンタルスペースの収益性を判断するには、稼働率だけでなく、1部屋時間あたりの売上、キャンセル率、再利用率、運営工数なども確認します。

販売済み1部屋時間あたり売上

販売済み1部屋時間あたり売上は、対象期間の予約売上を販売済み部屋時間で割って計算します。表示価格ではなく、割引や返金を反映した売上を使用してください。

稼働率が上昇している一方で1部屋時間あたり売上が低下している場合は、値引きや低価格プランへ予約が偏っている可能性があります。

販売可能1部屋時間あたり売上

販売可能1部屋時間あたり売上は、対象期間の売上を販売可能部屋時間で割った指標です。空き時間を含めて、施設の販売容量全体がどの程度の売上を生んだかを確認できます。

稼働率と販売済み1部屋時間あたり売上の両方を反映するため、料金変更や稼働率改善の結果を評価しやすい指標です。

レンタルスペースのキャンセル率・無断キャンセル率

キャンセル率は、対象期間に成立した予約のうち、後からキャンセルされた予約の割合です。無断キャンセル率は、予約が有効なまま利用日時を迎えたものの、利用されなかった割合です。

件数だけでなく、キャンセルされた部屋時間や売上見込みも確認してください。長時間予約のキャンセルが多い場合は、件数が少なくても影響が大きくなります。

レンタルスペースの再利用率

再利用率は、初回利用者のうち、設定した期間内に再び予約した利用者の割合です。新規顧客が継続利用につながっているかを確認できます。

広告やキャンペーンによって一時的に稼働率が上がっても、再利用されなければ集客費用がかかり続けます。初回利用後の案内や、再予約しやすい導線を整えてください。

予約1件あたりの運営工数

問い合わせ対応、予約確認、鍵の受け渡し、清掃手配、返金処理などにかかる時間も記録します。売上が同じ予約でも、運営工数によって利益への貢献は異なります。

予約件数の増加に伴って人件費や外注費が増えている場合は、予約受付、決済、利用前の定型通知などを効率化できないか検討してください。

指標 計算方法 確認する目的
稼働率 販売済み部屋時間÷販売可能部屋時間×100 部屋と時間の販売状況を確認する
販売済み1部屋時間あたり売上 対象売上÷販売済み部屋時間 販売した時間の単価を確認する
販売可能1部屋時間あたり売上 対象売上÷販売可能部屋時間 空き時間を含む収益性を確認する
キャンセル率 キャンセル件数÷予約成立件数×100 予約後のキャンセル状況を確認する
無断キャンセル率 無断キャンセル件数÷予約成立件数×100 予約と実利用の差を確認する
再利用率 期間内に再予約した初回利用者数÷判定対象の初回利用者数×100 継続利用につながっているか確認する
予約1件あたりの運営工数 予約関連業務の合計時間÷予約件数 予約1件あたりの運営負担を確認する

レンタルスペースの稼働率が低い主な原因

稼働率が低い場合は、集客数だけを増やそうとせず、予約が入らない原因を分解します。用途、料金、予約導線、掲載情報、販売時間など、複数の要因が考えられます。

利用目的が明確になっていない

「さまざまな用途に使える」と説明するだけでは、利用者が自分の目的に合うか判断できません。会議向け、撮影向け、レッスン向けなど、設備や広さに合う用途を明確にする必要があります。

利用目的ごとに、必要な設備、利用人数、レイアウト例を示してください。実際の予約データから多い用途を確認し、掲載内容へ反映します。

料金と提供価値が合っていない

周辺の競合より安くても、設備やアクセスに不安があれば予約されるとは限りません。反対に、設備や立地に対して料金が低すぎると、稼働率が上がっても利益が残りにくくなります。

競合価格だけでなく、自施設の固定費、設備、用途、需要が集中する時間帯を基準に料金を設定することが必要です。

写真や掲載情報が不足している

利用者は予約前に、広さ、清潔感、設備、周辺環境などを確認します。写真が少ない、撮影時期が古い、設備情報が不足している場合は、利用時のイメージを持ちにくくなります。

室内全体、座席配置、設備、入口、建物外観など、利用前に確認したい情報を掲載してください。写真と実際の状態が大きく異ならないようにします。

予約手続きが複雑になっている

空き状況が表示されない、問い合わせ後の返信を待つ必要がある、決済方法が限られていると、利用者が予約を完了する前に離脱する可能性があります。

空き状況の確認、予約、決済、変更までの手順を整理します。電話やメールで入った予約も同じ予約台帳へ反映し、正しい空き状況を表示してください。

販売可能時間が需要に合っていない

営業時間を長く設定しても、その時間に需要がなければ稼働率は上がりません。早朝や深夜など、ほとんど予約されない時間帯を長期間販売している場合があります。

曜日・時間帯別の予約実績を確認し、次の期間の営業時間や料金プランを見直してください。集計済みの期間から空き時間を後付けで除外するのではなく、次の期間の販売枠を事前に変更します。

キャンセルによって空き枠が生じている

予約は入っていても、直前キャンセルや無断キャンセルが多ければ、最終的に部屋が利用されず、通常の利用売上を得られない可能性があります。

キャンセルが多い時期、利用目的、予約経路を確認してください。必要に応じて、事前決済、キャンセルポリシー、予約内容や利用意思の確認、リマインドを見直します。

レンタルスペースの稼働率を改善する方法

稼働率を改善する際は、空いている部屋や時間帯を特定し、その原因に合った施策を実施します。すべての枠を一律に値下げする方法は避けてください。

低稼働の曜日・時間帯に合う用途を訴求する

平日日中、平日夜間、休日など、空きが多い時間帯を特定します。その時間に利用しやすい顧客層や用途を考え、掲載内容やプランへ反映してください。

例えば、平日日中であればオンライン会議、撮影、少人数レッスンなど、休日とは異なる需要を想定できます。設備や立地に合わない用途を無理に追加しないことも必要です。

時間帯別に料金やプランを調整する

低稼働の時間帯には、時間帯限定プラン、長時間パック、定期利用プランなどを設定する方法があります。高稼働の時間帯では、過度な割引を停止することも検討できます。

料金変更後は、稼働率だけでなく、販売済み1部屋時間あたり売上と販売可能1部屋時間あたり売上も比較することが必要です。予約が増えても利益が減っていれば、施策を見直してください。

最低利用時間を見直す

短時間予約が多いと、予約間の清掃や入れ替えによって販売できない時間が増える場合があります。一方、最低利用時間を長くしすぎると、短時間利用の需要を取りこぼします。

時間帯や利用目的ごとに、予約時間と清掃工数を確認します。高需要の時間帯だけ最低利用時間を変更するなど、需要に応じて調整してください。

キャンセル枠を再販売しやすくする

キャンセルが確定したら、予約枠を速やかに再公開します。キャンセル待ちや空き枠通知を活用できれば、直前の空き時間を再販売できる可能性があります。

利用直前のキャンセルが多い場合は、事前決済やリマインドも検討します。キャンセル条件を予約前に明示し、担当者によって案内が変わらないようにしてください。

予約導線を短くする

予約までに複数回の問い合わせが必要な場合、利用者と運営者の双方に負担がかかります。予約ページで空き状況、料金、利用条件、設備を確認できる状態を整えてください。

予約受付後の確認連絡や決済案内も、可能な範囲で定型化します。利用者が予約完了の状態を判断できるよう、確定通知を明確にしてください。

再利用しやすい仕組みを整える

新規利用者を増やすだけでなく、既存顧客が再予約しやすい状態を作ります。予約履歴、利用目的、利用頻度を確認し、必要に応じて回数券や定期利用プランを案内してください。

すべての顧客へ同じ案内を送るのではなく、利用履歴に合う内容へ分けます。連絡を希望しない顧客への配信を停止できる運用も必要です。

レンタルスペースの稼働率を管理する手順

稼働率を継続的な改善へ使うには、毎月同じ条件で集計する必要があります。計算式だけでなく、販売可能時間、キャンセル、無料利用の扱いも統一してください。

1. 販売可能部屋時間を決める

対象月の部屋数、営業時間、営業日数を確認します。事前に決まっている定休日、設備点検、清掃時間などを除き、予約を受け付けられる部屋時間を算出してください。

月末になってから予約が入らなかった枠を除外せず、対象期間が始まる前に販売可能時間を確定します。

2. レンタルスペースの予約状態と利用実績を記録する

予約日時、部屋、予約時間、料金、予約経路、予約状態を記録します。確定、キャンセル、無断キャンセル、利用完了を区別してください。

実利用状況まで確認する場合は、予約時間とは別に入退室時間を記録します。

3. 部屋・曜日・時間帯別に集計する

施設全体の稼働率を計算した後、部屋、曜日、時間帯に分けます。平均値だけでは、予約が入っていない場所を特定できません。

用途や予約経路も記録している場合は、売上や再利用率と合わせて比較してください。

4. 売上と時間単価を確認する

稼働率に加えて、販売済み1部屋時間あたり売上と、販売可能1部屋時間あたり売上を計算します。稼働率が上がっても販売単価が下がっている場合は、割引やプラン設計を見直す必要があります。

稼働率と売上を同じ期間・同じ部屋単位で比較することで、施策が収益改善につながったかを判断できます。

5. 改善対象と評価期間を決める

低稼働の部屋、曜日、時間帯から、優先して改善する対象を選びます。料金変更、写真変更、用途追加など、原因に対応した施策を設定してください。

実施前の数値と評価期間を記録し、施策後も同じ条件で比較します。複数の変更を同時に実施すると、どの施策が影響したか判断しにくくなります。

数値の状態 考えられる課題 主な対応
稼働率が低く、時間単価も低い 需要不足、用途・価格の不一致 対象顧客、用途、予約ページを見直す
稼働率が低く、販売済み1部屋時間あたり売上も低い 値引きや低価格プランへの偏り 料金と利用条件を見直す
稼働率が低く、時間単価が高い 高価格帯の需要が限定的 提供価値と対象顧客を確認する
一部の時間帯だけ満室 需要の偏り 時間帯別プランと枠配分を見直す
確定予約は多いが実利用が少ない 無断キャンセル、利用時間短縮 事前決済、リマインド、利用記録を見直す
予約数は増えたが利益が増えない 低単価予約や運営工数の増加 時間単価と予約対応工数を確認する

予約システムで稼働率を把握する際のポイント

予約システムを使用すると、部屋、予約日時、顧客、決済額などをまとめて記録しやすくなります。ただし、正確な稼働率を計算するには、予約対象や予約状態を適切に設定する必要があります。

部屋を予約対象として分ける

複数の部屋を一つの予約対象として登録すると、部屋別の稼働率を計算できません。稼働状況を確認したい単位ごとに、部屋やスペースを分けて登録してください。

同じ部屋を複数の利用プランで販売する場合は、各プランを共通の部屋と関連付け、同じ時間に重複予約が入らない状態を作ります。

キャンセルと利用完了を区別する

予約受付だけを記録していると、キャンセルや無断キャンセルを分けて確認できません。確定、キャンセル、無断キャンセル、利用完了などの状態を区別してください。

予約システムで実際の入退室時間まで記録できない場合は、受付記録や入退室管理の記録と組み合わせて実利用率を確認します。

予約と売上を関連付ける

同じ利用時間でも、プラン、曜日、予約経路によって売上は異なります。予約情報と決済額を関連付けることで、部屋別・時間帯別の稼働率と売上を比較できます。

Spekanでは、予約・スケジュール管理、オンライン決済、顧客管理、月額プラン・回数券、売上・レポート分析をまとめて行えます。部屋やプランを適切に分けて登録し、予約時間と売上を関連付けることで、低稼働の部屋や収益性を見直すべきプランを把握しやすくなります。

レンタルスペースの稼働率に関するよくある質問

Q. レンタルスペースの稼働率はどう計算しますか?

A. 「販売済み部屋時間÷販売可能部屋時間×100」で計算します。1部屋を月360時間販売でき、108時間分の確定予約が入った場合の稼働率は30%です。

Q. 予約件数だけで稼働率を計算できますか?

A. すべての予約時間が同じ場合は計算できます。ただし、1時間利用と8時間利用が混在する場合は、予約件数ではなく部屋時間を基準にしてください。

Q. レンタルスペースの適正な稼働率は何%ですか?

A. 賃料、料金、営業時間、変動費などによって異なるため、一律の適正値はありません。固定費と1部屋時間あたり限界利益から、黒字化に必要な販売時間と稼働率を計算してください。

Q. 清掃時間は販売可能時間に含めますか?

A. 最初から予約を受け付けられない清掃時間は、販売可能時間から除外できます。ただし、すべての期間で同じルールを使い、集計後に分母を変更しないようにしてください。

Q. キャンセルされた時間は稼働率に含めますか?

A. キャンセル後に販売枠へ戻った時間は、最終的に再販売できなければ空き時間として扱います。キャンセル料や再販売できなかった時間は、稼働率とは別に記録してください。

Q. 稼働率が上がれば売上も増えますか?

A. 同じ時間単価を維持できれば売上は増えやすくなります。ただし、値引きによって予約を増やした場合は、稼働率が上がっても売上や利益が増えないことがあります。

部屋時間と売上を組み合わせて稼働率を改善しよう

レンタルスペースの稼働率は、確定予約によって販売した部屋時間を、販売可能な部屋時間で割って計算します。予約件数だけでは、短時間利用と長時間利用の違いを反映できないため、部屋と時間を組み合わせて管理してください。

稼働率は、部屋、曜日、時間帯、利用目的、予約経路に分けて分析します。さらに、販売済み1部屋時間あたり売上、販売可能1部屋時間あたり売上、キャンセル率、再利用率、運営工数を合わせて確認することで、売上や利益につながる改善策を判断できます。

部屋ごとの予約状況、顧客情報、オンライン決済、売上をまとめて管理したい場合は、施設運営向け予約管理システム「Spekan」の資料を確認し、自施設の稼働率を把握するための運用方法を整理してみてください。

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